輸入住宅とは海外の設計思想に基づいて、輸入部材を使い、国内において海外の工法で建てられた家のことを一般的に言いますが、はっきりした定義があるわけではありません。 購入検討する際のポイントはメリットとデメリットを考えることです。
メリットとしては、日本の建物とは違った外観であり、デザイン性が重視されいるため見栄えが良いことです。また、部材の輸入先で多いのがカナダやアメリカなどの北米やスウェーデンやフィンランドなどの北欧のため、耐熱性、気密性に優れた建築工法が取り入れられています。
日本は古くから柱や梁などの軸で支える構造に対して、床・壁・天井の面で支える構造が主流です。地震が起きた際に、その振動が広い面によって、分散されるため、耐震性にも優れています。
デメリットとしては、日本の気候や文化に合わせた住宅ではないことです。文化でいえば、畳のような寝そべることができる部屋がないことや、コタツのような暖房器具が置きにくいところがあります。また、輸入設備や素材を使うことで、メンテナンスや修理にお金と時間がかかる場合もあります。
気候でいえば、日本は高温多湿な地域が多いため、防蟻・防腐処理、または完全乾燥材を用いるなどの追加工事が必要とするケースもあります。